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作品紹介

羆撃ちのサムライシリーズ

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羆撃ちのサムライ

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函館戦争で敗残兵となり、深手を負った元幕府遊撃隊士の奥平八郎太は、膝を撃たれた重傷の本多佐吉とともに、蝦夷地の深い森へと落ち延びる。

 

意識を失った八郎太が再び目を覚ましたとき、そこにいたのは口元から顎にかけて血に染まった大羆だった――。

 

すべてを失った男が、厳しい未開の台地で羆撃ちとなり、人として再生していく時代小説。

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羆撃ちのサムライ1

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明治二年、北海道がまだ蝦夷と呼ばれた頃。

箱館戦争で新政府軍に敗退した旧幕府軍の伍長・奥平八郎太は、兄の喜一郎そして戦友の佐吉とともに、箱館のはるか北の遊楽部の森に落ち延びる。深手を負い衰弱する八郎太と佐吉は、このまま犬死にしても意味はないと兄一人を逃がす。

だが、その直後に300kg超の巨大な羆(ヒグマ)に襲われてしまう。
 

羆に殴られ森の中で昏倒していた八郎太は、羆撃ちを生業とする元庄内藩士・鏑木十蔵に救われて……。

すべてを失った敗残兵が北の大地を舞台に羆撃ちとして再生するビルドゥングスロマン。

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羆撃ちのサムライ2

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箱館戦争の敗残兵・八郎太は羆に襲われて森の中で倒れているところを、猟師の十蔵に救われる。

救ってもらった恩を返すため、当分の間、十蔵のもとで猟の手伝いをすることになった八郎太だが、羆に襲われた際に左目を負傷し遠くのものがよく見えなくなってしまった。

 

そんな視力に不安のある状態でも羆を仕留めることができる〝穴羆猟〟を十蔵から伝授された八郎太。

立冬も過ぎ蝦夷地は日に日に気温が下がっていく中、八郎太はいまだ物置暮らしを続けているのだが……。

猟師として、そして一人の人間として、八郎太の苦難と成長が描かれる。

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羆撃ちのサムライ3

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羆に襲われて森の中で倒れていた箱館戦争の敗残兵・八郎太は、羆撃ち猟師の十蔵に救われ、彼のもとで猟の手伝いをすることになった。

労咳持ちの十蔵はだんだんと猟に出るのが難しくなり、八郎太は十蔵からの教えを基に独りで出猟するようになる。

そして遂には独りで羆を仕留める腕にまでなった。


容態が悪化し死期を悟った十蔵は妻の喜代に八郎太と夫婦になることを進言するが、喜代を怒らせてしまう。

その後、同業の猟師との一悶着などいろいろあったが、十蔵のもとに来て一年近くの月日を過ごして猟師として成長していく八郎太に、人生の大きな転換点となる試練が立て続けに訪れる。

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