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イラストレーション 井筒啓之
アイデアから始まります。
モチーフでもテーマでも構いません。
「あ、これ面白い」と感じる着想を得るのが全ての端緒となります。
冗談や悪戯を思いついた子供と同じで、
ワクワクと浮きたつような気分になります。
艱難辛苦を経た数ヶ月後、アイデアは一編の小説へと結実します。
本は刊行され、世間の評価を待つことになる。
もし貴方が、井原忠政の本で笑ったり驚いたりして下されば、
その時点で俺的には、ほぼ「ミッション・コンプリート」。
――冗談が滑らずによかった、
と元子供は拳を握り締めているでしょう。
井原忠政
天王寺忠義 北近江合戦心得 〈四〉
天王寺砦の光秀を救え!戦国出世物語第四弾
得物も、城も、忠義もーー俺は時代遅れなのか?
名誉挽回だ、与一郎!
武田との決戦を終え、晴れて士分となった与一郎。だが、射手の要である肩を脱臼した上、普請中の安土城を批判したことで、早くも秀吉の勘気を被り評価を落としてしまう。激高する秀吉をとりなしてくれたのは、彼の実弟である長秀(秀長)だった。与一郎は、武辺者を欲しているという長秀の直臣となることに。派手好きの織田家中で、地味で質素に暮らす長秀とは馬が合いそうだが、秀吉から「見捨てられた」という感は否めないーー。
そんな折、足利義昭の奔走により、信長包囲網が再結成された。対する信長は石山本願寺に光秀らを差し向けるも、雑賀党の鉄砲隊を前に織田勢は壊滅。一揆勢一万が、わずか五百の兵で天王寺砦に詰めた光秀を包囲した。救援のため自ら単騎で駆け出した信長を、与一郎と、男装し「弦丸」として家来になった於弦が追う。旧主の仇・信長と共に戦うことになった与一郎、名誉挽回なるか!?
元浅井家忠臣の視点から苛烈な織田家中を描く戦国出世物語、悩める第四弾!
2024年8月6日(小学館文庫)
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