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イラストレーション 井筒啓之

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アイデアから始まります。

モチーフでもテーマでも構いません。

「あ、これ面白い」と感じる着想を得るのが全ての端緒となります。

冗談や悪戯を思いついた子供と同じで、

ワクワクと浮きたつような気分になります。

艱難辛苦を経た数ヶ月後、アイデアは一編の小説へと結実します。

本は刊行され、世間の評価を待つことになる。

もし貴方が、井原忠政の本で笑ったり驚いたりして下されば、

その時点で俺的には、ほぼ「ミッション・コンプリート」。

――冗談が滑らずによかった、

と元子供は拳を握り締めているでしょう。

 

 井原忠政

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関ヶ原仁義 上 三河雑兵心得 〈十五〉
茂兵衛の一人娘が祝言を挙げたのも束の間、
太閤・秀吉薨去により世は大いに動揺する。

続く前田利家逝去、豊臣家武断派による石田三成襲撃を経て、
いよいよ家康は天下への野心を隠さなくなった。

悪巧みは冴え渡り、こき使われる茂兵衛は東奔西走する。
戦国足軽出世物語、天下を窺う最新刊。

得物も、城も、忠義もーー俺は時代遅れなのか?
名誉挽回だ、与一郎!

​2024年12月11日(双葉文庫)
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